グラスリッツェン
浮田 牧子 (Makiko Ukita)
現代手工芸作家協会 理事
幼少期から身体が弱く、庭の木々草花を見、飛んでくる玉虫と遊び、池の鯉の産卵から大きく育てたりの日々。そのせいか手作りが好きで、刺繍、木工、チャイナペインティング等試みました。グラスリッツェンと会ったのは、友人が彫っていた作品を拝見し、手彫りの美しさに感動した時です。今では私のライフワークになり、感動したものを、ガラスに表現する楽しさで、充実感のある日々です。
<グラスリッツェンとは>
グラスリッツェンとは、Glas(ガラス)ritzen(傷つける)この言葉どおり、ガラスにダイヤモンドの粉をつけた針をホルダーにセットし、ガラスに図案を下書き、線と点で彫ります。16世紀にヨーロッパで流行したが、大量に出来ない為その後衰退している。針は改良され今日に至っています。
点彫りは点の数で濃淡が出来、立体感となります。ミスをすると消すことが出来ず、1針1針丁寧に彫るようにしています。
<浮田 牧子 作品>
「くらげ」
2017年
「羊」
2018年
「ルーツの旅」
2019年
「心の花」
2021年
「Life of Earth」
2023年